大阪府・吉村知事が定例会見10月14日(全文3)災害対策は着実に進めている
南海地震の津波対策は不十分との指摘があるが
横田:フリーの横田一ですけども、南海地震の津波対策がまだ不十分で、都構想より優先するべきだと訴えている関西大学の河田惠昭教授が、防災の専門家として菅総理に、官房長官時代に大阪が津波で水没するリスクについて伝えたところ、来ないでしょうという楽観的な返事をしたという話を、都構想の告示日の集会でおっしゃっていたんですが、吉村知事が菅さんとお会いになったときに、どんなお話をしていたのか、菅さんがそういう楽観的なことしか言ってなかったのかについてお聞きしたいのが1点と、河田教授は、水門を乗り越えて川を津波がさかのぼって、それを介して大阪が水没すると。4区中3区水没する、とてつもない被害が出る恐れがあると。地下街もほとんど水に漬かってしまうというリスクをおっしゃっているんですが、この対策は十分だというふうにお考えになっているんでしょうか。2点お願いします。 吉村:いや、もう、まず菅総理と河田さんとのやりとり、そもそも僕、河田さんって存じ上げませんが、河田さんとのやりとりは知りません。ですので僕がどうこう言うことはないです。それから菅総理と直接、僕と菅総理が津波の防潮堤のことについて話したというのは、僕の経験としてはないです。もちろん大阪府と国では当然やりとりはしています。自然災害に対する対策ですけども、これは先ほど申し上げたとおり、自然災害へのハードの整備、これは非常に重要です。ですので、ここについては、これまでも、先ほど申し上げた、これも二度申し上げませんけれども、府市のばらばらの体制ではできてこなかった、いわゆるハードの津波対策というのをやってきました。それから三大水門についても非常に大きな役割を果たしてくれています。 三大水門があって、前回の台風のときに、あのときは当時、僕は大阪市長でしたけれども、ほとんどまちの中の浸水がなかったというのは、これは三大水門が機能したことによって、ほぼまち中への浸水を防ぐことができた。仮に三大水門が機能していなければ、何兆円、何十兆円、これは確か公表しましたけど、試算あったと思いますけど、それだけの大きな被害が大阪市内に生じていたということです。だから三大水門については非常に重要であり、これについてはそれぞれ少し古くなっていますので、付け替え工事、より高機能な、強いものにしていくというのを今進めているところです。 だからその河田さんがどういう意味で、反都構想でどういうふうに言っているのか知りませんけれども、災害のハード対策としては着実に進めているということです。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見10月14日 全文4に続く