大阪府・吉村知事が定例会見8月18日(全文3)自宅療養者の移動手段を確保したいが
搬送事業者でぐるぐる回しているのが現状
人が増えれば増えるほど、やっぱり搬送する人も増える。そしてコロナの陽性者ですから、きちんと感染対策を取って、運転手の方も、これは普通の運転手の方ですから、対策を取ってやるということで今やっています。ホテル療養はかなりの部屋数も増やしてきて、1日450人平均。おそらく6000室になればもっと増えてくる、600人ぐらいになると思いますが、そこは毎日400人とか600人の入り繰りをしていると、搬送事業者でぐるぐる回しているというのが現状です。 さっきのカクテル療法をやってから、病院からホテル療養に下りで行くのも、ここでは下りしますっていうふうにしゃべるだけ、机上の上ではそういう話になるんですけど、実際の現場では、実際に下らせるのは誰が下らせるのっていうことが問題になって、別にタクシーに乗って普通に行ける、移動できる人たちでは、状況ではないので、かといってじゃあ病院が運んでくれるかって、病院は忙しくてそんなことはできない。救急車でそんなんやり始めたらとてもじゃないけど救急車が立ち行かなくなります。じゃあそういうことをやっている事業者がいるかっていうと、事業者はいません。 ですので確保していくしかないということで、いろんなさっきの事業もやっていますが、ここも本当は外来で、自宅療養者の方が自由に移動できるような手段を確保したいんですが、現状、そこまでには至っていません。ここは課題です。今後、ここをなんとかしていきたいということで今、検討していますが、ただ、そこがまとまらないからこれをやらないとなると、これ自体がやっぱりやらないということになるので。
保健所業務逼迫の影響は
今までの行政の発想はそういうパターンが多かったんですけども、取りあえずこれはやろうということで、まずはそうやって自分で動ける方を対象にしていきますが、搬送の手段も今後の課題にしたいというふうに思っています。一番いいのは、何か民間の事業者でそういったことを事業に、専門にやってくれる方が出てくれば一番助かるんですけれども、今はそれがないという状況です。 朝日新聞:もう1点。この外来診療病院の絡みで、保健所が調整を行うスキームになってると思うんですけども、感染者が増えて保健所の業務が逼迫する中で、保健所のほうでこういうのをやるのは難しいとか、実際ほかの業務の逼迫につながるようなことってないんでしょうか。 吉村:保健所業務は非常に逼迫していますので、保健所は基本的にやはり自宅療養者の方といろんな健康観察をするということで、一生懸命なんとかそこをやってますので、その中で、いや、ここはちょっと危ないよというようなことがオンライン診療のお医者さんとか、あるいは本人とか、あるいは訪問看護師から出てきたら、保健所がそれをつなぐということをやる人がいますし、そもそも外来っていったとしても、いや、外来というよりももっともっと重たい、入院しないといけませんよっていう方もいらっしゃると思うので入院フォローアップセンターに連絡する。そういう意味では司令塔としての保健所の役割というのがやっぱり必要ではないかというふうに思っています。 ただ、こんなのはもう結局、5類指定が外れてくれば、外れてくればというか、保健所が統括してやるというのが今の仕組みなので、そういったことがなくなれば、将来的にはコロナ患者が普通に外来を受けれるような時期がいつか来るし、それがこないとずっとこういうことやらなきゃいけないっていうので、今は指定感染症の中で保健所がやっぱり管理するという意味では、この外来についても外来病院との取り次ぎは、基本的には保健所がやる必要があるのではないかと思っています。 非常に逼迫してきたときにどうするかっていうやり方はまた考えなきゃいけないと思っています。基本的にはつなぐだけなので、そこは保健所の事業の中でできるというのが成り立つのでこれをやってるということです。 朝日新聞:ありがとうございます。 司会:次の質問をお願いします。じゃあ手前、産経さん。