大阪府・吉村知事が定例会見8月18日(全文3)自宅療養者の移動手段を確保したいが
通常時とはどういった時をイメージしているのか
朝日新聞:朝日の増田です。幾つかあるんですけど、まず、地下の食品売り場への入場者数の制限なんですけど、通常時の半数程度と知事はおっしゃられていますが、通常時というのはどういった時をイメージされているんでしょうか。 吉村:平均です。それは百貨店が把握をされているので。もう1つの考え方として繁忙期っていう議論もあったんですけど、繁忙期っていうのは例えば年末年始とか、そんな非常に、一時的にものすごい人が増えるときもあるんですけど、繁忙期基準ではなくて平均的な一般の時期の平均値です。それはだいたいどれぐらい入場されているのかっていうのは、百貨店はもちろんお客さん把握してますので、そこに基づいて、その百貨店ごとの約半分をお願いするということです。 その数のベースは基本的にはコロナ前になると思います。今と、きのうと比べてどうですかとかになってくると、そもそも増えたり減ったりしてると思うので、一般的な平均、コロナ前の百貨店における平均の半分ということになると思います。
自宅療養者の足の確保は?
朝日新聞:あと、外来診療病院の件なんですけれども、これは自宅療養中の患者が病院に行くためには、自分で徒歩で行くか、自分で運転していくかしか選択肢がないようなんですけども、その辺り、なんて言うんですかね、発熱とかしていてなかなか行くのが難しい方もいらっしゃると思うんですけど、足の確保とか、その辺りの議論というのはされているんでしょうか。 吉村:これは前、僕が囲みでやったときに、その問題点がありますっていうのをもう皆さんに説明したと思いますが、ここの課題は解決しなければならない課題だというふうに認識をしています。今、コロナについては指定感染症ですから、2類相当ということで、基本的には隔離です。ですので移動についても公共交通機関は駄目よというのが基本的な考え方です。つまり移動については、今はどういう移動の仕方をしているかというと、大阪府が契約しているコロナの陽性者を搬送するタクシー事業者だったり運送事業者にお願いをしてホテル療養をやったり、いろんな事業をしているというのが現状です。 その中で、もちろん検査なんかも含めてそうですけど、徒歩であったり自家用車で移動すること、これはもちろん禁止されているものではありませんし、実際そういう方もいらっしゃいます。ですのでここの移動がまずできる方というのが1つの、今の段階での外来の基準になってきます。誰か家族に運転してもらうとか、いろんなやり方でやるという。そうすると非常に限定されてきます。病院数を増やしていきたい、できるだけ近くにそういう病院があるということで増やしていきたいというのは、40病院からスタートして広げていきたいというのがありますが、将来的にはここをなんとか輸送手段を、運送手段を確保したいと思っています。 実はこのコロナの陽性者の方の搬送手段というのが、いろんな事務に支障が生じている1つの大きな理由でもあります。これは皆さん、そんなことかと思われるかもしれませんが、でも、たぶんこれは大阪以外でも、みんなそんなに言わないだけで、実際はここが非常に大きな問題になっているところでもあります。よく取り上げられるのは、ホテル療養の清掃の仕方なんかが取り上げられる。清掃の仕方も、われわれもできるだけ改善して、1フロアごとの清掃はもうやめて1部屋ごとの清掃にして、できるだけ回転率を高める、できるだけ業者を確保するというのをやっていますが、なかなか見えにくいところなんですけど、実はこの搬送事業者を確保するというのが非常に大変な状況になっています。