史上最高額は誰だ!? 日本人、歴代移籍金ランキング11~20位。鈴木彩艶、菅原由勢もランクイン!
20位:菅原由勢(すがわら・ゆきなり) 生年月日:2000年6月28日 移籍先:AZ(オランダ)→サウサンプトン(イングランド) 移籍日:2024年7月14日 移籍金:700万ユーロ(約11.2億円) この夏の移籍市場でオランダのAZからイングランドのサウサンプトンへ移籍した菅原由勢が、日本人選手の歴代移籍金ランキングで20位に入った。その移籍金は、700万ユーロ(約11.2億円)となっている。 2019年夏に名古屋グランパスからAZへ移籍した菅原は、オランダで経験を重ねて価値を高めた。シーズンごとに成長を続けてチームに不可欠な存在となり、2022/23シーズンはリーグ戦3得点8アシスト、2023/24シーズンは同4得点7アシストと、攻撃面でもインパクトを残せる右サイドバックとして不動の地位を確立している。AZ加入時に25万ユーロ(約4000万円)だった市場価値は、昨年末に1500万ユーロ(約24億円)まで上昇した。 今回の移籍金が700万ユーロにとどまったのは、菅原とAZの契約が残り1年だったためだ。どのクラブも所属選手をフリーで放出するのを避けたいため、獲得を狙うクラブにとっては格安で引き抜くチャンスとなる。この契約満了まで1年の時期は、売却のタイミングとなることが多い。実際、今夏の移籍市場では菅原に対してイタリアの名門クラブであるインテルも興味を示していることが報じられていた。 菅原は、市場価値の半分以下の移籍金でサウサンプトンに加わった。イングランドで自身が“お買い得”だったことを証明できるだろうか。
19位:堂安律(どうあん・りつ) 生年月日:1998年6月16日 移籍先:フローニンゲン(オランダ)→PSV(オランダ) 移籍日:2019年8月30日 移籍金:750万ユーロ(約12億円) 2017年にガンバ大阪からオランダのフローニンゲンへ期限付き移籍した堂安律は、1年後に170万ユーロ(約2.72億円)で完全移籍に切り替わり、さらにその1年後に750万ユーロ(約12億円)でオランダの名門クラブであるPSVに引き抜かれた。 当時無名だった堂安は、オランダ1部開幕戦に先発で出場したあと、4試合出番がなかったものの、第6節トゥエンテ戦で初アシストを記録し、続くズヴォレ戦で初得点を挙げ、良い流れをつかんだ。鋭いドリブルのカットインと、そこから繰り出される正確な左足のシュートは、すぐにチームの信頼とファンのハートをつかんだ。 19歳でオランダへ渡った堂安は、フローニンゲン加入時にオランダ『RTV』などに対して、「フローニンゲンを選んだのは、アリエン・ロッベンやルイス・スアレスのような選手がここで育ったからです」と語り、自ら偉大な先輩たちの名前を挙げた。そのスタイルからすぐに周囲は「和製ロッベン」と堂安を称えるようになり、2017/18シーズンのファンが選ぶフローニンゲンの年間最優秀選手に選出されている。 2018年夏に買い取りオプションを行使して正式に堂安を獲得したあと、フローニンゲンはさらに1年間堂安を育て、2019年夏にオランダ国内の強豪PSVに750万ユーロで放出した。フローニンゲンにとって、これはクラブ歴代3位タイとなる移籍金収入で、ルイス・スアレスをアヤックスに放出した際の移籍金も750万ユーロだった。ロッベンは18歳のときに430万ユーロ(約6.88億円)でPSVに売却されており、堂安律はオランダの名ウインガーよりも多くの額をフローニンゲンに残したことになる。