大阪府・吉村知事が定例会見2月24日(全文4完)ずっと減り続けるのはあり得ない
1人ひとりがプラごみ削減を
吉村:やはりプラスチック削減、これはプラごみゼロ宣言も掲げたところでもありますし、G20においてもプラスチックごみが海に入っていって、それが問題だということで「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」というのを定めたところでもあります。まず、再利用というのは当然これはやっていきたいとは思いますが、皆さんでできることとして、エコバッグとか、こういったマイボトルとかマイ容器っていうのは今、出てきてるんですけど、プラスチック容器じゃなくて自分のマイ容器で食事のお持ち帰りをするとか、いろいろ出てきてまして、お1人お1人のこのプラスチックごみの削減っていうことをぜひ、府民の皆さんにお願いしたいなということもあって、私がやる身近な「SDGs宣言プロジェクト」ということにつながったというところでもあります。 なので、プラスチックというのは非常に便利ですから、なかなか簡単に減らないところもあるんですけども、本当に身近なところから買い物のバッグであったりマイボトル・マイ容器というのを普及させていくことで、また、いろんな啓発活動することでプラスチックごみを徐々に減らしていくということをぜひ実現させていきたいと思います。
一歩進んだ取り組みを呼び掛ける考えは?
日刊工業新聞:消費者1人1人の意識改革ももちろん重要だとは思うんですけれども、事業者の努力というのもさらに求められる時代になっていると思います。プラスチック包装の削減ですとかリユース容器の使用、あとは量り売りの推奨などについて一歩進んだ取り組みを今後、知事が呼び掛けるお考えはありますでしょうか。 吉村:まさにこういった「SDGs宣言プロジェクト」、これは府民だけじゃなくて府内の企業・団体にもお願いしています。実はプラスチックごみを減らすっていうのが、ある意味、企業の、社会貢献活動ではありませんが、それが企業におけるPRにもなるという分野でもあると思ってますし、それぞれ企業が今、徐々にストローとかいろんな、お菓子の袋とか、徐々にこの紙っていうのも増えてきている中で、このSDGs宣言なんかも通じて、それぞれの府内の企業や団体もこのプラスチックごみの削減をすると、SDGs、できることということで、ぜひこれに参加してもらいたいなというふうに思います。 市民の皆さん、府民の皆さんがそういう意識が強くなってきたら結局、企業は消費者のほうを向きますから、消費者がそういう消費傾向になってくるとそこにビジネスがあるわけなので、そっち側にやはりシフトチェンジしていくという形になると思います。そこの府民・市民の皆さんの意識が強くなってきたら、例えば同じコーヒーでも、プラスチックのストローを使ってるところと紙のストローを使ってるところ、どっちを選択するのかってなったら紙のほうに皆さんがいけば、こっちに消費行動が移ってくるわけなので、やはりまずは最終エンドユーザーの市民の皆さん、府民の皆さんのぜひ意識というのも高めていきたいと思いますし、それに応じて企業にもさまざま呼び掛けていきたいというふうに思います。 日刊工業新聞:ありがとうございました。 司会:次のご質問はございますか。