大阪府28日に「新型コロナワクチンの集団接種訓練」実施へ
接種は3分と時間が出ているが、本当にその時間でできるか分析
大阪府28日に「新型コロナワクチンの集団接種訓練」実施へ
大阪府の吉村洋文知事は24日午後、大阪府庁で定例会見を開き、28日にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で「新型コロナウイルスワクチンの集団接種訓練」を実施すると発表した。吉村知事は「接種は3分と時間が出ているが、本当にその時間でできるか、しっかりと分析をしていきたいと思います」と話している。 【中継録画】大阪府・吉村知事が定例会見(2021年2月24日)
市町村における接種会場の円滑な運営につなげる
発表によると、府内の市町村で安全かつ速やかに新型コロナウイルスワクチンの接種が行えるよう集団接種の一連の流れを確認し、市町村における接種会場の円滑な運営につなげることを目的に実施するという。 訓練には大阪府医師会や郡市区医師会、府の看護協会、薬剤師会、各市町村担当者のほか、ファイザー、ニプロの関係者ら約500人が出席する予定となっている。
訓練結果を踏まえ、集団接種マニュアルを策定
訓練は実践さながらに受付での記録や本人記録の確認、予診票の記載ミスなどの確認、接種薬剤重点、接種済み票の発行や接種後の状態観察などを実施する予定となっている。 吉村知事は「この訓練結果を踏まえ、集団接種マニュアルを策定し、府としてワクチン接種の円滑な実施を視線していきたい」と話している。
市民体育館や市民センター2つのサイズに合わせたスペース設置し訓練
また、市町村でワクチン接種が行われる際は、主に各市の市民体育館や市民センターなどで行われるため、訓練会場では敷地の広さを生かし、この2つのサイズに合わせた2通りのスペースを用意し、それぞれのサイズに合わせた訓練を行っていくとしている。
兵庫、京都が足並みをそろえて宣言解除要請
このほか、吉村知事は会見の中で、23日に兵庫県の井戸敏三知事、京都府の西脇隆俊知事とともに、3府県知事で足並みをそろえた形で、西村康稔経済再生担当大臣に対し緊急事態宣言の解除要請を行ったことについて話した。
吉村知事は3月後半から4月前半にかけ、卒業式や入学式、入社式やなど人の移動が多い点などを挙げ「多くの人が動いてイベントがある場合は、感染拡大傾向にあるので、この時期を警戒しなければならない」と述べた。
また「仮に解除となった場合の3月以降については「今週末に行われる新型コロナウイルス対策本部会議で、専門家の意見を聞きながら判断していきたい」と話していた。
「時短要請を大阪市全域とし1時間緩和したい」
このほか会見では、大阪市の松井一郎市長と話した上で「府全域で時短営業要請を午後8時とお願いしているが、これは1時間緩和して午後9時までと緩和しながら、最初は大阪都心部、大阪市全域ということを現時点では考えています」と述べた。 しかし、国がまだ解除するかどうかを判断していないことから「そこを踏まえた上で今週末の対策本部会議で判断したい」と話していた。