菅首相が「宣言」延長&「退陣」会見(全文2)退陣後も拉致問題解決に取り組みたい
どういう状況になればGo To トラベル再開が可能か
TBSテレビ:TBSの後藤と申します。総理にお尋ねします。先ほど、冒頭の会見でもこの1年間を振り返られたんですけれども、特に総理、最初の時期、力を入れられた政策にGo To トラベルがあると思います。これはおそらく、この次の政権に委ねることになると思うんですけれども、今日も行動制限の緩和について言及がありました。そういった中で、総理はどういった状況に、環境になればGo To トラベル再開ということが可能だというふうにお考えでしょうか。現時点でのご認識をお願いします。 菅:まず、本日決定した方針によれば、ワクチン接種の進捗状況だとか、あるいはワクチンや検査を受けた方については旅行を自粛する要請の対象には含めずに、感染状況を十分に踏まえて観光振興を行うことができる、検討するということが今日の報告には書かれてます。ですから、そういう中でGo To トラベルも当然課題に上ってくるというふうに思ってます。 日本、旅行関係者というのは900万人いて、ホテルや旅館だとか、食材だとか、お土産屋さんだとか、多くの旅行関係者の方は地方経済の下支えをしてらっしゃる方が多いわけですから、そうしたことも含めてこのコロナ接種が、今月いっぱいには1人1回接種が7割、2回接種が6割、そうしたことが起こると思います。海外では5割を超えるとそうした開放している所が数多くあります。 そうした中で、まず進捗状況を見ながら進めていく中でGo To トラベルも考えられる、そういうことになってくるだろうというふうに思いますし、まずは県内だけのやつもあります。そうしたことからも含めて、さまざまな対応が可能だというふうに思ってます。 司会:それでは、The Straits Timesのシムさん、どうぞ。
これまでと違ったやり方を選べるなら何を選ぶか
The Straits Times:シンガポールのThe Straits Timesという新聞のウォルターと申します。総理に伺います。より早い段階でコロナ政策が強化されていれば、緊急事態宣言の効果がもっと早く見え、今までのように宣言の発令を繰り返したり、延長したりする必要がなくなり、内閣支持率の低迷、総理の退任も避けられたのではないかとの意見があります。振り返って総理がこれまでと違ったやり方をできれば何をしますか。そして新しい首相が今日説明されたコロナ出口戦略に従うことをどのように確保できますか。よろしくお願いします。 菅:まず、緊急事態宣言のことでありますけれども、できる限り国民の皆さんの生活に影響しないような形で、ピンポイントでこの対策を講じるということが極めて大事だというふうに思っています。そういう中で、専門家の委員の先生方の意見を聞きながら、やはり感染拡大をする中で飲食、そうしたことに対応して、世界と違ってピンポイントで行ってきたということは、これは事実であります。 日本には海外のようなロックダウン、外出を禁止する、そうしたことは極めて難しい状況でありますので、そうしたことの緊急事態宣言・まん延防止・解除、そうしたことをうまく対応しながら進めていくというのが、この日本でありました。そういう中でワクチンが出てきて、ワクチンがやはり切り札になる、そういう中でワクチン接種に全力で取り組んできているということであります。 最後の質問はちょっと私、聞き取れなかったんですけども。 司会:最後のご質問をもう一度お願いいたします。 菅:すいません。 The Straits Times:新しい首相が今日説明されたコロナ出口戦略に従うことを、どのように確保できますか。 菅:これは自民党の総裁候補が決まれば、その人が内閣総理大臣になります。そういう中で、今の私たちが考えてきた仕組みというものをしっかり伝えて協力していきたい、こういうふうに思っています。 司会:それではNHK、長内さん、どうぞ。