大阪府コロナ会議後、吉村知事囲み1月12日(全文2)速やかにご判断いただいた
週明け早期の宣言発令の決定をどう考えるのか
読売新聞:すみません、読売新聞です。土曜日に西村大臣に要請された際は、1週間程度、様子を見るということだったんですけれども、あらためて週明け早期に宣言の発令が決まったことについて知事がどうお考えかお聞かせいただけますか。 吉村:僕は速やかにご判断をいただいたというふうに思っています。土曜日に要請をお願いしたときに、専門家の意見も聞いて、専門家の意見によればやっぱり今の大阪の増え方、そのときは3日間ぐらいしか見る数字なかったわけですけど、その増え方というのはもう少し分析をする必要があると、週末ぐらいまで分析する必要があるということで、僕もその了解をしました。確かにそういう考え方もあるというふうに思います。 その中で今回、国において、土曜日に要請をして、そして3日後の今日、緊急事態宣言を発令すべきだというふうに判断されたということは、僕はこれは迅速なご判断だと思いますし、大阪としても、京都、兵庫もそうだと思いますが、国と協力して、できるだけやっぱり早く緊急事態宣言を出して、そしてそれに基づく措置というのを実行していくというのが重要だと思っています。だからここは国と連携してやっていきたいと思います。 司会:次の質問をお願いします。
準ずる措置をも辞さないと考えた狙いは
産経新聞:産経新聞の佐藤です。結果として緊急事態宣言が出ることになったかと、出る流れになっているかと思いますが、先ほどの質問と関連してですが、土曜日の時点で緊急事態宣言はいったん見送られそうになって、そのときに準ずる措置というのをしたいというお考えありました。結果として、もちろん緊急事態宣言が出る流れになりましたけれども、当時、準ずる措置をも辞さない、そういう状況に、そういうお考えに至られた当時の狙いとお考えを、あらためて教えていただけますでしょうか。 吉村:もし緊急事態宣言に至らなくても準ずる措置をお願いしたいというのは、これは西村大臣のほうから提案があったということです。特措法上もそういう規定があると、記載があるということでもあります。 だから僕自身の判断とすればこれは、先ほど申し上げたとおり12月中はなんとか、陽性率の判明グラフを見てもらったら分かりますけど、11月22日に490人で一番、最高を記録してから、少しずつですけど下がってきているという傾向はありました。あとはもう、ちょっと高止まりというか、300人、200、300、たまに400のときもあったけど、だいたいグラフでいくと下がってきている状況と。それが12月、年末年始をまたぐわけですけど、1月の6日、ここで一気に560に跳ね上がって、その翌日には600を超えたというところ。で、当時ちょうど東京でも2400人になったというのが、僕の中ではやっぱり天井を突き抜けたという判断をしたので、2日間しかなかったですけれども、あとは全国の状況を見ても大阪の医療の体制を見ても、ちょっとこのままでは持たないと判断をしたので緊急事態宣言相当だというふうに考えたわけです。 それで要請をして、国の、先ほど申し上げた土曜日のやりとりがあって、でもそういう状況なので、これは14日から準ずる措置というのをやりますと。そこの周知期間も要るから12日、今日、本部会議を開いてやるというのはもう土曜日中に意思決定をした。意思決定というか、僕も判断をして、その準備に取り掛かったという経緯の中で、そういう経緯。それはもう僕の思いです。 その中で国も、1週間程度という話でしたが、この休みの期間中で、もう迅速に大阪、兵庫、京都にも緊急事態宣言を出すということの報道も流れてきましたから、僕は、ここはやっぱり迅速な判断をしていただいたというふうには思っています。それで結果的に14日と日にちが合うような形になったので、準ずる措置ではなくて、もう緊急事態宣言に基づく措置を14日からやるということになったということです。