小池都知事が定例会見5月7日(全文1)コロナに慣れない、甘く見ない
宣言延長の要因をどう見ているのか
NHK:5月幹事社、NHKの成澤です。まず新型コロナ対策、緊急事態宣言について伺います。具体的な都の措置の内容は今夜あらためてということでしたが、ここでは全体的な話についてまず伺いたいと思います。政府は東京などに出されている緊急事態宣言の延長を今夜決定する方針で、政府の分科会もその方針を先ほど了承しました。1都3県の要望のとおり、期間については5月31日まで延長となりましたが、この延長の幅について知事はどのように評価されていらっしゃいますでしょうか。一方で、今回、宣言を延長せざるを得なかった要因、原因、背景を、知事はどのようにみていらっしゃいますか。これをまずお願いします。 小池:基本的にゴールデンウィークというのは普段と人の流れが、自然にといいましょうか、普通に変わっていくものでございます。出勤や、また、通学などがその間ほぼ止まるという話で、その間を活用して、かつ皆さんにはステイホームをお願いしたということであります。きのうも人流のデータを、ご報告がございましたけれども、本当に皆さん、3キロ、5キロ内で過ごされたという方が非常に多いということは、多くの方々がご協力してくださった。ただ、今日は金曜日、そしてあす、あさってまでゴールデンウィークの後半と言っていいんでしょうか、続いておりますので、引き続き皆さんの行動を、コロナ対策ということを念頭にお願いを申し上げたいと思います。
結果が良ければ前倒しも可能
この間、先ほども申し上げましたように検査数などが通常と変わってまいります。それから報告の取りまとめなども通常と違うということを考えますと、今日このあと出てくる数字、それから週明けの、月曜日すぐ出てくるかどうか分かりませんけれども、そのあとの数字を見なければ、全体の、この間はとにかく抑えることにご協力いただいて、その結果がどう出てくるかというのを確認する必要もあるだろうということで、冒頭、始まる前から3週間ということも申し上げてきたところは、そういった背景もございます。 いずれにしましても、今、このゴールデンウィーク中の皆さんの行動、お1人お1人の行動がわーっと集約されて、どういう結果になっていくのか、来週からの確認作業が出てくる。それらのことを勘案しますと、まずは5月31日までのこの間に抑え込みを続けることが、このあとの感染、特に変異株の感染力が強いだけに今抑え込む必要があるということから、また、5月31日までといたしましたが、もしいい結果が出ているならば、それよりも前に倒すことも可能だと思いますが、とにかく今は緩和とか、ここで緩めるという、前のときもそうだったんですけれども、引き続き皆さんと共にこのコロナ対策をしっかりと取っていく、そういう期間として5月31日という期間を設定させていただいたということです。いずれにしましても、要望はいたしましたが、このあと正式な決定になるものと、このように承知をいたしております。