小池都知事が定例会見5月7日(全文1)コロナに慣れない、甘く見ない
百貨店、イベントの緩和をどう受け止めているのか
NHK:コロナ対策でもう1問伺いします。政府の分科会で了承された内容、方針の中には、都としても休業要請を行ってきた百貨店など大規模商業施設には営業時間を午後8時までに短縮ですとか、原則無観客での開催を要請してきたイベントについては人数の上限を5000人、かつ収容人数の半分までとした上で午後5時までの開催とか、これまでの措置と比べて緩和となる要素も入っていると思います。小池知事はきのうも今もおっしゃいましたけれども、緩める状況にあるとは考えていないというふうに述べていらっしゃいますが、こうした政府への対応への受け止めについてまずお聞かせいただけますでしょうか。 小池:今まさにそういった議論も国においてされているところかと思います。やはりこの政策が国民、都民の皆さんに反映されるということ、それによって皆さんの行動パターンが決められる、判断をされるということであります。そういう意味では、今も申し上げましたように5月31日まで延長するということであるならば、この期間にしっかりと抑え込んでいくことは引き続き必要だと思います。 一方で、さまざま、これまでも知見も重ねられてきたり、また、人流という意味ではやはりいろんなポイントポイントになるところにご協力をいただいてきたと。その結果が人の流れを抑え込んでいるということもあります。その点、それらの点をまさに勘案しながら効果のある方法を求めていくのが必要なのではないかというふうに考えております。現在の感染状況、医療提供体制など、十分に勘案して決定されるということで承知をしております。
IOCのワクチン手配への受け止めを聞きたい
NHK:幹事社から最後、1問お願いします。IOC、国際オリンピック委員会は、東京オリンピック・パラリンピックの選手など、参加者に向けた新型コロナウイルスのワクチンについて、アメリカの製薬大手、ファイザーと、ドイツの企業、ビオンテックから提供を受けることで覚書を交わしたというふうに発表しました。きのうもお伺いしましたが、あらためてになりますが、知事の受け止めや期待をお聞かせください。また、今日午前中に世界陸連のセバスチャン・コー会長と会談されたと思うんですけれども、その中でもこうした選手へのワクチンの接種というのが話題に上ったのかどうか、それも併せてお聞かせください。 小池:後半の部分ですけれども、世界陸連の会長のセバスチャン・コーさんと久しぶりにお会いをいたしました。コー会長とは、このアスリートのワクチン接種について具体的な話は交わしてはおりません。ただ今回、IOCがファイザーとビオンテックからワクチン提供の覚書をということでありますけれども、都として現在ワクチンの接種で政府が定めている優先順位を踏まえて必要な方が接種できるように、関係者と一丸となりまして進めている真っ最中であります。 一方で、今回このような話は、安全で安心な大会に向けてワクチンは極めて有効な手段でありますし、また、今回の合意というのはそれに寄与するものかと思います。先日も5者協議の中でバッハ会長が、アスリートなど、ワクチン接種が非常に進んでいるんだということで、報道でも、先日は韓国の選手が受けていたと。いろいろ逆算しますと3週間なり、間を空けて体調を整えるということであるならば、そういったことを、詳細、確認しつつ、IOC、政府、組織委員会、JOC、JPCなどの関係者と十分対応して、どのような形で等々、相談していくことになろうかと思います。 NHK:幹事社からは以上です。各社の質問に移りたいと思います。質問される方は挙手の上、知事の指名を受けてから、社名と名前を名乗ってからお願いいたします。ではお願いします。 【書き起こし】小池都知事が定例会見5月7日 全文2に続く