新規報告者数「過小評価しないで」 「連休で検査数減、報告遅延の可能性」―東京都コロナ会議で大曲氏
東京都は6日、都内の新型コロナウイルスの「感染状況」や「医療提供体制」を専門家らが分析・評価する「モニタリング会議」を開いた。会議で、国立国際医療研究センター病院の大曲貴夫(のりお)国際感染症センター長は「連休中、そして連休明けの新規陽性者数だが、休診による検査数の減少、検査報告の遅延等の影響を受けて、過小評価される可能性がある。この点数値の解釈上の注意が必要と考えている」と述べた。 【動画】東京都がモニタリング会議 「緊急事態宣言」延長の要請は?
また「緊急事態宣言中であることや、変異株の影響を考慮し、この期間の報告数について過小評価しない注意が必要だ」と訴えた。 大曲氏は、直近1週間の新規感染者の報告数は、約768人でその前の週(約716人)を上回り「依然として高い値が続いている」と指摘。前週からの増加比は約106%で、約7週間続けて100%を超えたとし「第3波を超える急激な感染拡大への厳重な警戒が必要だ」と話した。