後遺症相談「陽性判明から3か月以上が4割」 「嗅覚・味覚・倦怠感」多数―東京・小池知事
東京都の小池百合子知事は7日、記者会見し、新型コロナウイルスの後遺症に悩む都民向けに3月30日に設置した相談窓口に、4月30日時点で216件の相談が寄せられたと発表した。後遺症は、「嗅覚障害」が最も多く39%、次いで「味覚障害」が29%、「倦怠感」が28%だった。
小池知事は相談者の年代については、「30代以下からの相談が3分の1を占めている。後遺症に悩む若い方も多いということだ」と指摘。さらに、「陽性が判明してから3か月以上経過した方の相談が4割程度を占めている。後遺症が結構、長引いていることを物語っている」とも述べた。
変異ウイルス「7割近くまで上昇」
また、新規陽性者に占める変異ウイルスの割合が「7割近くまで上昇している」としたうえで、「4月の上旬から、一般的に行動が活発な20代30代の若い方々が(新規陽性者の)半数近くを占めているというのが特徴だ。重症者は『第3波』と比較すると、20~50代の割合が2倍以上に増加している。感染する人も若い人が多く、若い世代がそのまま重症化するという点で、やはりこの変異株についてはこれまでの対策に加えて(さらに感染防止策をして)おかないと若者でも重症化することを防げないのではないかと、懸念が指摘されている」と話した。