小池都知事が定例会見5月7日(全文1)コロナに慣れない、甘く見ない
無電柱化計画を改定
3番目のテーマでありますけれども、こちらは無電柱化計画について、これを改定いたしますので、その案についてのお知らせであります。無電柱化施策の強化に向けて、今年の2月に策定した「無電柱化加速化戦略」、これを条例に基づく具体的な計画として定めるというものであります。都道、それから臨港道路など、こちらのほうは都の管轄になりますけれども、これらの道路におきましては無電柱化をスピードアップいたしまして、2040年代の整備の完了を目指します。それから島、島嶼地域でありますが、2030年代の整備完了を目指すなど、ご覧の7つの戦略を、方針、目標といたしまして掲げております。 今後5カ年で整備する路線ですけれども、第1次緊急輸送道路を優先させるなどの考え方に基づいて選定をいたしてまいります。国道、区市町村道、合わせますと、キロ数にして約1400キロメートルの整備を進めていくことになります。このうち都道につきましては前回の計画と比べて、新たな着手をこれまでのペースよりも加速、2~3倍、ペースを上げていきます。また、区部に加えまして多摩地域での整備も大幅に拡大をしてまいります。 主な整備箇所でありますけれども、環状七号線では2024年度の完成を目指してまいります。環七ですね。おととしの台風、皆さんも覚えていらっしゃると思いますけれども、例えば大島の波浮地区などで、島の中には強い風と雨で木が倒れて断線をしてしまうと、そこの電線のところに木が寄り掛かって断線をして、結果的に停電ということになるわけですね。
ガス管は立派に地中で機能している
まず大島で波浮地区というところがありますけれども、そこで本格的な台風シーズンを前にして電線を地中化いたします。また、現在、地元区が整備を進めている巣鴨ですけれども、豊島区です。巣鴨の地蔵通り、こちらのほうはおばあちゃんの原宿と呼ばれるところで、シニア、ころころと、バッグというか、それを、あなたもそうなの? 引いていらっしゃる方とか、いろんな方がいらっしゃいますので、通りやすくするというのもあります。まちがきれいになるのと、道幅が広くなるということで、今年6月には、いよいよこちら、巣鴨地蔵通りですが、6月に電柱が撤去されるということになります。そして5月の7日の金曜日から6月5日まで、この改定案に対してのパブリックコメントを実施いたしまして、都のホームページでこれ、ご覧いただけますので、ぜひご意見をいただきたいと思います。 無電柱化は、私、国会議員時代からも、それから知事になってからも法律を作ったり、また、条例を作ったりということで取り組んでまいりました。本当に海外のまちの景色と日本の景色というのは何が違うかといったら、電柱がにょきにょきと立って電線があちこち走っているということであります。ぜひとも、地震国だから駄目なんだというのでは、ガス管は立派に地中でしっかりと機能しているわけでありまして、また、技術もこれから大きく変わってくることもあります。コストの問題についても今回のこの改定案の中で進める中で、どうやってコストをもっと下げて、大幅に下げていくことができるのかという、そのような事例もつくっていくことによって加速化させていく。 このままいきますと、あと、日本中で言うなら何百年と掛かって無電柱化は達成と。そのときに日本はどうなっているのかと。ましてや昔は太陽光を受けて、地中で受けて、そして大規模な発電所をつくるとか、いろんなアイデア、奇抜なアイデアがあったんですが、奇抜なアイデアも100年すると一気に普通になりますから、そんなことを考えますと、これから大きくイノベーションが期待できるところではないかと、このように思います。はい、それでは私からは以上です。