子どもの国語力はテレビとラジオで伸びる! 小学生の語彙力が高まる接し方
「お食事券」と「汚職事件」
実際に、私の家でもこの取り組みをしています。 東京オリンピックの頃、長男との会話の中で出てきたのは「この人はお食事券使って何食べたからニュースになってるの?」というもの。 「おぉ、いい質問だね。お食事の券じゃなくて、汚職の事件だよ。汚職って何か知ってる?」「いや、わかんない」「『オショク』で調べてみて」と、会話が発展していきます。 まさにラジオで起こり得る有名な空耳ですね。 ちなみに私は、子どもや生徒との会話で口癖のように「いい質問だね」と言うので、家でも塾でもモノマネされていじられています。 国語力を伸ばしてくれるラジオ番組はニュースだけではありませんが、ラジオは「パッとつけて流れているものを聞く」という聞き方が一番多いと思いますので、ピンポイントで番組を聞くのは結構困難です。 BGMやタイムキーパーとして流しつつ、合間に挟まれる天気予報や交通情報に耳を傾けるだけでも、季節や地名にまつわる言葉をたくさん知ることができます。 言葉を知り、言葉から連想される世の中の動きを考え、新たな知識を得る。 親子のコミュニケーション、食卓での会話のネタにもなります。 ラジオ、いいことばかりですね。
おすすめのラジオ番組
「子ども科学電話相談」(NHKラジオ) 動植物や天文、科学や人体などについて、小学生の疑問に専門家の先生が答えてくれる番組です。1984年から放送されている長寿番組で、専門家の使っている少し難しめの語彙や言い回しをアナウンサーがやさしく言い換えてくれるのも、言葉の勉強にうってつけです。
中本順也