「塩分を控えれば健康」は大ウソだった...儲け主義の「デタラメ医師」に殺される人が陥りがちなヤバい思考
■過度な消毒は逆効果 雑菌で免疫力アップ 健康長寿にとって重要な2つ目の要素が「運動」です。60代では、運動不足の人と、運動をしている人とでは歩行速度に違いが出てきます。70代で運動をしないと、フレイルという状態になります。そして80代では要介護に陥ります。とはいえ、高齢者はスポーツジムに通うなどの激しい運動をする必要はなく、歩くだけで十分。夏場は熱中症リスクを防ぐため、室内歩行器があるといいでしょう。1日の目安は、歩行困難にならないための運動なら3000歩で大丈夫。なお、1日9000歩を超えるとそれ以上歩いても歩行困難を予防する効果に差が出ないというデータがあります。 3つ目の重要な要素が「免疫力」です。前に挙げた「栄養」「運動」にも関連しますが、免疫力を上げるには外に出かけることが大切です。コロナ禍で感染症の専門家が、外出自粛を呼びかけたときは呆れました。家に閉じこもって運動もせず雑菌に触れない生活を続ければ、免疫力は確実に下がります。外に出て免疫力を上げるほうが、重症化リスクを減らせるのです。 最近、溶連菌感染症やマイコプラズマ肺炎が流行しています。その原因をコロナ禍中に行っていた手洗い、うがいをしなくなったからだという医者がいますが、勘違いも甚(はなは)だしい。それならコロナ禍前に大流行していたはずです。現在の感染症の蔓延は、コロナ禍の自粛生活で国民全体の免疫力が下がったからに違いありません。寄生虫学者の故藤田紘一郎(こういちろう)さんは、コロナ禍中、何もかもアルコール消毒をするような清潔主義は、免疫力を下げると強く警告していました。その通りの状況が起こっているのです。もっと外に出て雑菌に触れたほうが免疫力が上がり、ひいては感染予防になります。 また、塩分や糖分などを気にして食生活を制限すると、ストレスで免疫力が下がります。好きなものを食べるほうが健康になれるのです。