「塩分を控えれば健康」は大ウソだった...儲け主義の「デタラメ医師」に殺される人が陥りがちなヤバい思考
■健康診断は製薬会社の利益拡大装置だ 健康診断の何が問題かというと、“異常値”が出ると薬を押しつけられることです。血圧が高ければ降圧薬、血糖値が高ければ血糖降下薬。さらに腎臓、肝臓、心臓などの臓器に異常値が出れば、何種類もの薬が処方されます。そこで懸念されるのが「多剤併用」の害です。薬には必ず副作用があります。1種類なら害が出なくても、5種類以上ではそのリスクが高まるのです。特に、臓器の働きの弱い高齢者では意識がぼんやりするとか、転倒するといった事象が起こりえます。それにもかかわらず、年を取れば取るほど薬を飲ませるこの国の医療は異常です。 アメリカの医師は血圧が高いというだけでは簡単に薬を出しません。血圧を下げることによって、たとえば5年後の脳卒中が減少した、死亡率が低下したといった健康上のエビデンスのない薬には、保険が適用されないからです。ところが、日本ではそうした縛りがないため、医者から多くの種類の薬を出されます。 しかし、考えてみてください。医療を受けるのは患者です。たとえば外科手術を患者が受ける場合、医者は必ずメリットとデメリットを患者に説明するでしょう。そのうえで手術を受けるかどうかを本人が判断してサインをします。ところが薬の場合、患者の判断の入る余地はほぼなく、医者が一方的に薬を出して終わり。血圧の薬は一度出されると一生飲み続けることになるのが通常です。途中でやめると血圧が戻るからです。長年、服用すれば副作用は強くなる一方です。 「多剤併用」のリスクは高齢者ドライバーの暴走運転にも関係します。世間では「認知能力低下」が原因とされていますが、ふだん正常な運転をしている人が、物忘れ程度の症状で暴走するでしょうか。私は多剤併用の影響を疑っています。以前から高齢者ドライバーの暴走事故は「多剤併用」の観点で調べるべきだと主張していますが、警察も医学界も取り合ってくれません。 特に、東京・池袋で起こった暴走事故の高齢者ドライバーは、パーキンソン病の薬を服用していたことが明らかになっています。その薬には幻覚を見たり、妄想状態になる副作用があります。私は先日、あるテレビ番組に出演した折に、暴走事故の原因が薬の多剤併用の可能性があることを指摘したら、その部分が丸ごとカットされました。不思議に思って調べてみたら、その番組のスポンサーにはある製薬会社が入っていたのです。高齢者はいまだにテレビを主な情報源にしていますが、テレビの情報など信頼できません。 そもそも血圧や血糖値の異常を薬が治せるわけではなく、数値を下げる効果しかないので、一度処方されるとストップできません。健康診断は製薬会社の利益拡大装置だと私は思います。