スペイン紙も怪我から復帰した久保建英の移籍後初ゴールを絶賛「日本の魔法使い」「スーパースターを演じる」
覇権奪回を目指して首位を快走するレアル・マドリードを、勝ち点7ポイント差の2位でアトレチコが追っていた。しかし、マジョルカへ金星を献上した結果として、セビージャとベティスに抜かれて4位に転落し、続けて行われたレアル・ソシエダ戦を2-0で制したレアル・マドリードとの勝ち点差は一気に「10」へ広がった。 さらに日本時間13日未明の次節には、サンティアゴ・ベルナベウで「マドリード・ダービー」が待つ。アトレチコの士気をそぎ取る意味で「冷や水を浴びせた」となった。マドリードに拠点を置くスポーツ紙『マルカ』は、久保の保有権をレアル・マドリードが持つ点を踏まえて「クボがレアル・マドリードをアシストした」と報じている。 「タケ・クボが帰ってきた。日本の魔法使いは勝ち点3ポイントを手にしたマジョルカだけでなく、レアル・マドリードにも感謝される素晴らしいゴールを決めた」 さらに『マルカ』は、マジョルカのルイス・ガルシア監督による「タケの出場時間は、徐々に増えていくだろう」とのコメントを引用しながら、復帰2戦目で周囲から求められる結果を残した久保の先発復帰も近づきつつあると報じている。 「タケ・クボはすでにグループと十分なトレーニングを積んでいる。ワンダ・メトロポリターノでの一戦で先発するのでは、という予想もあったが、ルイス・ガルシア監督をはじめとするコーチングスタッフはマジョルカで最も才能があり、なおかつ重要な選手がけがを再発させるリスクを考えてベンチスタートにした。それでも土曜日のパフォーマンスを見れば、先発の11人に名を連ねる時期は近づいていると言っていい」 久保は9月22日のレアル・マドリードとの第6節の前半途中に右ひざを痛め、自ら申し出る形でハーフタイムに途中交代。第7節以降の8試合を欠場し、10月と11月にアジア最終予選の4試合を戦った日本代表にも招集されなかった。 「最初の1ヵ月はボールを蹴れないどころか足も動かせず、できることが上半身の筋トレだけだった。習慣になったというか、毎週の筋トレでひと回り大きくなったかな」 リハビリ期間中の成果をこう語った久保は、前節のヘタフェ戦に続く途中出場と、その間に行われたスペイン国王杯では劣悪なピッチコンディションを考慮して、出場回避を決断した首脳陣の配慮に「僕の身体をしっかりケアしてくれた」と感謝する。