西武「#源田たまらん」で無失点記録継続中の平良“消耗登板”回避
広島に新型コロナの感染者が相次ぎ、敵地に入った直後に初戦と2戦目が延期された日本生命セ・パ交流戦の開幕カード。一転して3戦目が開催された5月27日に今度は源田が発熱し、PCR検査で陽性判定を受けた。源田の出場選手登録が抹消されただけでなく、先発右腕のニールと木村文紀外野手も濃厚接触者に認定されてチームを一時離脱した。 守りの要にして精神的な支柱も担うキャプテンを欠きながら、それでも西武は交流戦を7勝7敗4分けと踏ん張る。療養中はテレビ越しに仲間たちの戦いを見守った源田は、今月15日に二軍で実戦復帰。3試合に出場して状態を整え、18日のロッテとの3連戦初戦から一軍の舞台に戻り、最初の打席でヒット&盗塁をマークした。 「チームを離れてしまった分を、そしてチームに迷惑をかけてしまった分を何とか取り戻そうと全力でプレーしていますし、これからも頑張っていきたい」 復帰2戦目で勝利に貢献できた胸中を、源田はこんな言葉で表した。16日に発表された東京五輪に臨む侍ジャパンの内定24選手のなかに、源田は内野のユーティリティー役として名を連ねた。ハイレベルぶりを証明した守備と走塁に加えて、打撃でも持ち味を取り戻しつつある現状は、東京五輪へ向けても大きな意味を持ってくる。 シーズンが五輪で中断する来月14日までに、西武のキャプテンとして果たすべき仕事が待つ。それは可能な限り上位へチームを浮上させること。今日20日のロッテとの12回戦に勝てば勝率5割に復帰し、ロッテを抜いて4位に浮上、3位のソフトバンクの背中を視界にとらえる。接戦になるほど、自身のバットで平良を温存させた価値もまた膨らんでくる。 (文責・藤江直人/スポーツライター)