フィリーズ MLB球宴出場の主砲を〝素行不良〟で放出へ「成熟した大人へのステップ」
今夏のMLBオールスター戦に出場したフィリーズのスター選手が〝素行不良〟でトレード候補になったと複数の米メディアが伝え、注目が集まっている。 2018年にドラフト1巡目(全体3位)でフィリーズ入りしたアレク・ボーム内野手(28)で、今季は主に三塁手として143試合に出場。打率2割8分、15本塁打、97打点をマークした。7月のオールスター戦に初出場し、ホームランダービーにも参戦した主砲だ。 そんなボームについて、通算2043安打を放っている名捕手のAJ・ピアジンスキー氏(47)が自身がコメンテーターを務める「ファウル・テリトリーTV」で「その組織の周りには、彼の行動を好まない人たちがいる」「彼は基本的に少し成長する必要があるという人もいる」「フィリーズの試合をいつも見ている人なら、私が何を言っているのかわかると思う」と辛辣発言。不快な態度が原因で、チーム内で孤立していたことが浮き彫りとなった。 ボームはオールスター戦まで好調だったが、後半戦は失速。1勝3敗で敗れたメッツとの地区シリーズでは、13打数1安打の打率0割7分7厘に終わり、戦犯扱いされた。そこでフィリーズはチーム刷新のため、主力ながら〝問題児〟でもあるボームを思い切って放出する方針を固めたという。 米メディア「ヤードバーカー」はピアジンスキー氏の「成熟した大人として次のステップを踏む必要がある」というコメントを引用して「彼の成熟度が必要なレベルに達していないという疑惑は、チームにとって懸念事項だ。このオフシーズンはボームが来シーズン、どこでプレーするかを示すことになるだろう」と指摘。 他メディアも「ボームがフィリーズのユニホームを着る日は残りわずか」(ファンサイデッド)「ボームのトレードのうわさは勢いを増し続ける」(クロッシングブロード)と報じ、フィリーズ専門サイト「フィリーズ・ネーション」までもが「ボームはトレードされるだろうと想定されている」と伝えた。 トレード待ったなし、のようだ。
東スポWEB