Yahoo!ニュース

米重克洋

米重克洋認証済み

認証済み

JX通信社 代表取締役

報告

解説斎藤氏の支持率は7月には一時15%まで落ちたが、失職後急速に上昇した。これらは事前の調査で捉えられていた傾向で、それをもって報道各社は斎藤氏の猛追や「激戦」ぶりを報じていた。 これと出口調査を比べると、斎藤氏を支持する層の方が投票に多く行ったことが分かる。 この記事の出典となる出口調査も投票日当日に行われているが、当日に投票に行く有権者は一般に「無党派層」のウェートが大きい。無党派層では、選挙期間の経過とともに斎藤氏が急速に支持を伸ばしており、中盤には斎藤氏が稲村氏を追い抜いた。当日投票に行った人の中で斎藤県政への評価が高いことも頷ける。 実際、我々の調査でも、斎藤氏の支持層は稲村氏ら他の候補の支持層より「必ず投票に行く」とする割合が顕著に高かった。 無党派層の投票所への動員は、そのまま投票率の上昇に影響している。今回の知事選は、実に70年ぶりとも言える高い水準の投票率となった。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 西田亮介

    社会学者/日本大学危機管理学部教授、東京工業大学特任教授

    提言これまでの政策を肯定できるという評価がパワハラ疑惑等のネガティブ評価を上回ったという解釈になるのだろ…続きを読む

コメンテータープロフィール

「シン・情報戦略」(KADOKAWA)著者。1988年(昭和63年)山口県生まれ。2008年、報道ベンチャーのJX通信社を創業。「報道の機械化」をミッションに、テレビ局・新聞社・通信社に対するAIを活用した事件・災害速報の配信、独自世論調査による選挙予測を行うなど、「ビジネスとジャーナリズムの両立」を目指した事業を手がける。

関連リンク(外部サイト)

米重克洋の最近のコメント