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米重克洋

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JX通信社 代表取締役

報告

補足斎藤氏自身というよりは、周りからSNSのうねりが起きて、選挙全体の情勢を大きく動かした。その点では歴史的な選挙だ。 神戸新聞社とJX通信社の合同調査では、斎藤氏の支持層はYouTubeで情報収集している割合が高く、且つ投票意欲も高かった。一方、稲村氏の支持層はテレビの割合が高かった。7月には斎藤氏の支持率は15%まで落ち込んでいたが、失職前後からひと月あまりで斎藤県政への評価は急速に伸びていった。比例するようにYouTubeの検索ボリュームでも斎藤氏が他候補(斎藤氏を支援していた立花候補を除く)を圧倒するようになっていた。失職以後、SNSのうねりの中で、斎藤県政への「再評価」が進んだ格好だ。 SNSで斎藤氏を支持する声の中では、テレビや新聞などのマスメディア、報道機関に対する批判も強かった。敵対的メディア認知が斎藤氏への共感につながった側面もありそうだ。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 大濱崎卓真

    選挙コンサルタント・政治アナリスト

    解説17日間の知事選の序盤と終盤で、全く別の選挙を見ているようでした。知事選の間、新聞やTVなどの報道は…続きを読む

  • 上山信一

    慶應大学名誉教授、経営コンサルタント

    解説20億円も選挙費用を使ったが斎藤さんの再選、つまり元に戻っただけだ。結果的に議会とマスコミは知事の邪…続きを読む

コメンテータープロフィール

「シン・情報戦略」(KADOKAWA)著者。1988年(昭和63年)山口県生まれ。2008年、報道ベンチャーのJX通信社を創業。「報道の機械化」をミッションに、テレビ局・新聞社・通信社に対するAIを活用した事件・災害速報の配信、独自世論調査による選挙予測を行うなど、「ビジネスとジャーナリズムの両立」を目指した事業を手がける。

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