Yahoo!ニュース

米重克洋

米重克洋

認証済み

JX通信社 代表取締役

報告

補足「国政与野党対決」以上に「地域間の対決」の色が濃い選挙だった。開票序盤に票が開いた市町は大村氏優勢の東部ばかりで、それゆえ開票速報ではしばらくの間大村氏がリードしていたが、県内最大都市である浜松市や周辺の西部の市で開票が進むと鈴木氏が一気に票数を伸ばした。浜松市長を経験しているがゆえに全県的知名度があり、地盤の浜松を空けて東部や中部での支持拡大を進めることができた鈴木氏が逃げ切った格好だ。 大村氏は「初の静岡市出身知事」「東部のための知事」を訴えて、中東部の票のとりまとめに努めたが、やや及ばなかった格好だ。政党支持層ごとに見ると、鈴木氏を支えた立憲、大村氏を支えた自民とも一枚岩ではなく、有権者も政党の構図より地元の地域事情優先で投票したことが窺える。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった9192

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 中北浩爾

    政治学者/中央大学法学部教授

    解説自民推薦候補の追い上げをかわして、立憲や国民が支援した鈴木氏が当選しました。鈴木氏の知名度や市長を務…続きを読む

  • 白鳥浩

    法政大学大学院教授/現代政治分析

    解説与野党対決の構図となった静岡県知事選挙をフィールド調査してきたが、自民推薦の大村氏が獲得した65万票…続きを読む

コメンテータープロフィール

「シン・情報戦略」(KADOKAWA)著者。1988年(昭和63年)山口県生まれ。2008年、報道ベンチャーのJX通信社を創業。「報道の機械化」をミッションに、テレビ局・新聞社・通信社に対するAIを活用した事件・災害速報の配信、独自世論調査による選挙予測を行うなど、「ビジネスとジャーナリズムの両立」を目指した事業を手がける。

関連リンク(外部サイト)

米重克洋の最近のコメント