解説水俣病患者の支援にたずさわる父娘にインタビューした良記事。支援者第2世代は、最近いろいろなメディアなどでも注目を集めている。外から移住してきた親世代と異なり、子ども世代は水俣で生まれ育ち、地域に対しても親世代とは違った感覚をもっている。いったん外に出てからUターンしていることも共通している。新しい感覚をもった人たちが、水俣病を知ることへの多様な回路をひらいていくことが期待される。
コメンテータープロフィール
専門は環境政策論・環境経済学。公害問題の研究を踏まえ、福島原発事故の賠償や被災地の復興に関する調査研究に取り組む。博士(経済学、一橋大学)。岩波書店『環境と公害』編集同人。日本環境会議(JEC)副理事長。