見解問題は誹謗中傷に当たらない意見や、直接何も言っていなくてもブロックされている点なのですが、多くの人が指摘しているのでここでは割愛します(8月26日Yahoo!拙稿も参照)。番組では「誹謗中傷といえるかは司法判断に任せるべき」との指摘がなされたようですが、公人による一般人への提訴を勧めるべきではないでしょう。また、アカウントを公的なものと私的なものに分けるというのも一つの考え方ですが、首相や閣僚が公の場で発信したものは全て公的な意味を帯びるので、私的なアカウントからの発信でも誰でも閲覧できるようにするのが原則だと考えます。 人間社会である以上、誹謗中傷は無くなりません。道徳論では全く解決しませんので、受け取る側の精神的負荷を軽減させるための技術的な仕組み(例えば、そうしたメッセージを安易に閲覧させることを防ぐ仕組み)の実装をSNS事業者に求めるといった問題解決型の議論が必要と考えます。
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コメンテータープロフィール
慶應義塾大学卒業後、産経新聞記者を経て、2008年、弁護士登録。2012年より誤報検証サイトGoHoo運営(2019年解散)。2017年からファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)発起人、事務局長兼理事を約6年務めた。2018年『ファクトチェックとは何か』出版(共著、尾崎行雄記念財団ブックオブイヤー受賞)。2022年、衆議院憲法審査会に参考人として出席。2023年、Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット賞受賞。現在、ニュースレター「楊井人文のニュースの読み方」配信中。ベリーベスト法律事務所弁護士、日本公共利益研究所主任研究員。
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