今朝の謝罪は「説明なき謝罪」でした。玉川氏は9月29日放送で「安倍元総理の国葬に電通が関与しているとコメントしたんですけども、この発言はですね、事実ではありませんでした」と述べ、前日の発言を訂正、謝罪していました。その後も出演を続けていたところ、10月5日から10日間の謹慎処分となり、羽鳥キャスターは、玉川氏の復帰時に改めて説明と謝罪が必要と述べていました。 今回の電通と菅前首相の名前を出しての謝罪は、先月の訂正時よりやや踏み込んだ内容とみえますが、そもそもなぜ改めて謝罪するのか、何をどう訂正するのか、発言に至った経緯などについての説明はありませんでした。謝罪の前に、報道機関として大事なことは、説明と経緯の検証ではないかと思いますが、それがなかったことは残念です。
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コメンテータープロフィール
慶應義塾大学卒業後、産経新聞記者を経て、2008年、弁護士登録。2012年より誤報検証サイトGoHoo運営(2019年解散)。2017年からファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)発起人、事務局長兼理事を約6年務めた。2018年『ファクトチェックとは何か』出版(共著、尾崎行雄記念財団ブックオブイヤー受賞)。2022年、衆議院憲法審査会に参考人として出席。2023年、Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット賞受賞。現在、ニュースレター「楊井人文のニュースの読み方」配信中。ベリーベスト法律事務所弁護士、日本公共利益研究所主任研究員。
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