発言の理由や根拠についての説明がなく、「ご支援」を求めている点など、突っ込みどころはある。その一方で、それなりの反省も伝わってきた。この人に関心がある人は、反省が本物かどうか、しばらく様子を見ていればいいのではないか。 今回の失言は、回復不能な被害を与えたり、生命・健康上の安全に関わったりするものではない。すでに訂正・謝罪もしている。彼にはこれまでにも問題発言がいくつもあり、それが強い批判を招いた面はあるが、国葬や電通が絡んだからといって、降板まで取り沙汰されるのは行き過ぎで解せない。 表現の場は、(間違いの内容にもよるが)ある程度の間違いは起きうることを前提に、その場合に訂正・謝罪が速やかになされるようにしておくことが一番大切。間違ったら降板、というのでは、萎縮や訂正の遅れも招くだろう。 視聴者には、この人は信頼できないと思えば、番組を視聴しない自由があることは言うまでもない。
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コメンテータープロフィール
神奈川新聞記者を経てフリーランス。司法、政治、災害、教育、カルト、音楽など関心分野は様々です。2020年4月から神奈川大学国際日本学部の特任教授を務め、カルト問題やメディア論を教えています。
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