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薬師寺泰匡

薬師寺泰匡認証済み

認証済み

救急科専門医/薬師寺慈恵病院 院長

報告

見解病院管理者視点も合わせてコメントします。 障がい者用の車椅子マークは国際シンボルマークで、障がい者が利用できる場所である事を示すものです。具体的には、段差がないかスロープがある、出入り口や通路に十分な幅があるなどの条件をクリアし、車椅子マークの使用が認められます。車椅子の人に限らず、全ての障がい者が使えるように配慮された空間を意味するものですが、それとは別に、駐車場には車椅子駐車場所を設けるように求められてもいます。 個人的には病気や怪我を抱えた傷病者は、一概には障がい者とは言えないと考えます。もしそうなら救急外来にいらっしゃる方はみんな障がい者になってしまいます。設置基準を考えれば、障がい者用駐車場の利用は車椅子を使用しているかという事を考えていただければシンプルで、その他、歩行困難度や、装具・歩行補助具の必要性も判断基準になるかもしれません。思いやりを持ち合いたいですね。

コメンテータープロフィール

薬師寺泰匡

救急科専門医/薬師寺慈恵病院 院長

やくしじひろまさ/Yakushiji Hiromasa。救急科専門医。空気と水と米と酒と魚がおいしい富山で医学を学び、岸和田徳洲会病院、福岡徳洲会病院で救急医療に従事。2020年から家業の病院に勤務しつつ、岡山大学病院高度救命救急センターで救急医療にのめり込んでいる。ER診療全般、特に敗血症(感染症)、中毒、血管性浮腫の診療が得意。著書に「やっくん先生の そこが知りたかった中毒診療(金芳堂)」、「@ER×ICU めざせギラギラ救急医(日本医事新報社)」など。※記事は個人としての発信であり、組織の意見を代表するものではありません。

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