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渡辺亮司

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米州住友商事ワシントン事務所 調査部長

報告

見解トランプ支持者集会でのコメディアンのプエルトリコ人を侮辱する発言に続き、ホワイトハウス前でのハリス氏の演説で、今週、ハリス氏には追い風が吹いていた。特に激戦州ペンシルベニア(プエルトリコ系:約4%)やトランプ氏がゴミ収集車に乗ったウィスコンシン州(同約1%)などではプエルトリコ系が多数在住し、ハリス氏勝利に貢献の可能性もある。 バイデン大統領の失言が、2016年大統領選でクリントン候補が「半数は嘆かわしい人々」と呼んでトランプ支持者の投票意欲を高めたことと同様のインパクトがあるか今後、注目。 いずれにしてもホワイトハウス前のハリス氏の演説を評価する報道が、バイデン氏の失言にシフトしたことはハリス陣営にとって痛手。大統領選まで、ハリス陣営はバイデン氏が表舞台で発言しないよう要請する可能性が高い。だが、今回はいまだにバイデン氏が選挙キャンペーンの前線に出る機会を与えてきたハリス陣営の失点。

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  • 三牧聖子

    同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授

    解説2016年大統領選で、民主党の大統領候補としてトランプと戦ったヒラリー・クリントンはトランプ支持者の…続きを読む

コメンテータープロフィール

渡辺亮司

米州住友商事ワシントン事務所 調査部長

慶応義塾大学(総合政策学部)卒業。ハーバード大学ケネディ行政大学院(行政学修士)修了。同大学院卒業時にLucius N. Littauerフェロー賞受賞。松下電器産業(現パナソニック)CIS中近東アフリカ本部、日本貿易振興機構(JETRO)海外調査部、政治リスク調査会社ユーラシア・グループを経て、2013年より米州住友商事会社。2020年より同社ワシントン事務所調査部長。著書に『米国通商政策リスクと対米投資・貿易』(共著、文眞堂)。コメントは個人の見解であり、所属組織を代表するものではありません。

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