補足うつ病や双極性障害(躁うつ)。芸能界の方は、一般の人以上に辛いでしょう。大勢の人の前で、いつも明るく元気な姿を求められるからです。双極性障害は、うつ以上に厄介です。健康第一の休養、大切なことだと思います。 有名人のカミングアウトは、大きな意味を持ちます。同じ病の人を勇気づけもするでしょう。また、うつ病だと思っていた人が、自分も双極性障害かもしれないと考えるきっかけになるかもしれません。 うつ状態の時にだけ受診し、うつの話だけをすると、うつ病と誤診されることもあります。ぜひ、ご家族もご一緒に行って、躁状態の時の様子も話してください。 うつは自分が苦しくなります。躁は,軽い躁状態はまだ良いのですが、強い躁状態になると、周囲が困ることになります。本人も後になって苦しみます。 躁やうつは、周囲からの理解をもっとも必要とする病なのに、周囲から最も理解されにくい病です。みんなの支援が大切です。
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コメンテータープロフィール
1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。
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