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碓井真史

碓井真史

認証済み

社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

報告

見解<疲労感は、労働の時間と量だけでなく、質に左右される> 真面目に味を追求すれば、長時間労働になるラーメン屋さん。それでも店主にとって、この仕事は「ブラック」ではありません。それは、自分自身で選び取っているからです。自己決定でき、能力を生かして努力すれば報われる。お客さんが喜んでくれる。このような環境で、人はやる気(内発的動機づけ)や幸せを感じます。 その逆がブラックな職場です。自分で決められず「やらされ感」が強い。能力を生かせず努力をしても報われず、無力感に押しつぶされ、誰かのためになっている実感も持ていないまま、むなしい長時間労働が続く。これでは心も体もつぶされます。 人には向き不向きがあります。自営業、飲食業が向いている人もいれば、サラリーマン、公務員が向いている人もいるでしょう。美味しいお店は大歓迎。そして、地方公務員も官僚も、やりがいの持てる職場にしなければなりません。

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  • 井手隊長

    ラーメンライター/ミュージシャン

    補足塩ラーメンの専門店の店主に聞くと、醤油や味噌に比べて塩には香りがないためそこに難しさがあると聞く。単…続きを読む

コメンテータープロフィール

碓井真史

社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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