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碓井真史

碓井真史認証済み

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

報告

「強制わいせつ」は、相手の同意のないわいせつ行為(服を脱がせる体を触るなど)です。一般に、悪意はなかったと語るようなケースでは、同意があったと自己中心的に誤解することが見られます。 本当に誤解しても仕方がないと裁判所が認定すれば無罪でしょうが、拒否の意思を受け止めるこができないだけであれば、殴る蹴るがなくても強制わいせつです。 これは、コミュニケーションの問題とも言えるでしょう。はっきりと「やめなさい」と言って相手を力一杯押しのけないとしても、拒否の意思表示をしていることは多々あります。 コミュニケーションとは、心の交流です。人は、心のメッセージを様々な言葉や態度で表現します。その表現を適切に解釈して相手の心をくみ取るのが、コミュニケーションです。 性犯罪や、性暴力は、しばしばコミュニケーションの障害として、相手を物のように見てしまうことから起きるとも言えるでしょう。

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コメンテータープロフィール

碓井真史

社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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