崩れたクリスマスケーキから1年 今年も同じチームで 高島屋の思い
朝日新聞デジタル
解説ケーキは崩れても食べられる。見た目はともかく、中身が混ざって意外に美味い。ケーキ屋さんから家に運ぶ途中でやらかすことはよくあるだろう。そもそも、人手・人材不足が続く中で、しかも特定の期間に注文が集中し、それを生産しきり、配達しきること自体、もともと難しいことをしているということを認識しておきたい。 ケーキ崩壊に関するチーム高島屋の対応は誠心誠意だった。これだけの対策、リスペクトしかない。 もちろん、最高の聖夜にケーキが崩れているのはショックでしかないし、これに合わせてプロポーズをしようと思っていたカップルにとっては、家庭が崩壊しそうで、縁起が悪かったであろう。ただ、これだけの検証をしてもよくわからなかった件について、高島屋を糾弾、弾劾、粉砕しようとするのはいかがなものか。謝罪社会から私たちは脱却しなくてはならない。 大変なトラブルだったが、高島屋はこれで信頼を回復した。応援したい。
1974年生まれ。身長175センチ、体重85キロ。札幌市出身。一橋大学商学部卒。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。 リクルート、バンダイ、コンサルティング会社、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。2020年4月より准教授。長時間の残業、休日出勤、接待、宴会芸、異動、出向、転勤、過労・メンヘルなど真性「社畜」経験の持ち主。「働き方」をテーマに執筆、研究に没頭中。著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)など。