解説GAFAに対して、日本の大企業、頑張っているかもと思った次第だ。あくまで報道ベースでの判断だが、ワークプレイスを論じる上で出社か否か、何日出社かという議論はもはやナンセンスである。なぜ、そうするのかという意味が問われる。 日本の大企業でワークプレイス改革に取り組んでいる企業は既にその先に行っている。出社、リモート、さらには直行直帰スタイル、サテライトオフィス、ワーケーションの適切なミックスを模索している。また、あえて出勤してフリーアドレスでほぼ個人作業やオンライン会議に没頭する、会議室に集まってのオンライン会議など柔軟な働き方の模索が続く。いかにも日本的で笑ってしまうかもしれないが、これは働き方改革、新型コロナウイルス対策を経て生まれた合理的な働き方だ。自宅は必ずしも快適なワークプレイスではない。最高のワークプレイスの実験が繰り返された。 日本駄目だ論をこえていこう。世界に発信を。
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コメンテータープロフィール
1974年生まれ。身長175センチ、体重85キロ。札幌市出身。一橋大学商学部卒。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。 リクルート、バンダイ、コンサルティング会社、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。2020年4月より准教授。長時間の残業、休日出勤、接待、宴会芸、異動、出向、転勤、過労・メンヘルなど真性「社畜」経験の持ち主。「働き方」をテーマに執筆、研究に没頭中。著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)など。
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