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冨田建

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不動産鑑定士・公認会計士・税理士

報告

見解記事からの推測ですが、絵に明確な換金価値が提示されなければ相続税上の評価は低額と推察されますので、アトリエ等の不動産ほかの財産の価値を含めて基礎控除の範囲であれば相続税は生じなさそうに思いました。 ただ、絵を保管する場合、自宅隣のアトリエだとしても今後の固定資産税等の不動産コストがありますし、倉庫を借りる場合も料金が生じる点も要注意と思いました。 色々な相続を見た中で「借金の額>自宅の価値その他の財産で、芸術的な価値のもの特にない」ので躊躇なく相続放棄という悲しい案件を見たことがあります。 難しい判断ですが、少なくともギフレさんの場合は、「現時点の換金価値はわからないが本物の絵」と「相続放棄で1,500万円の借金からの解放」の選択の余地があってまだ恵まれているともいえるのではと思います。 「放棄せずに相続できる財産がある」だけでも親に感謝…と、このような記事を見る度に思います。

コメンテータープロフィール

冨田建

不動産鑑定士・公認会計士・税理士

慶應義塾中等部・高校・大学卒業。大学在学中に当時の不動産鑑定士2次試験合格、卒業後に当時の公認会計士2次試験合格。大手監査法人・ 不動産鑑定業者を経て、独立。全国43都道府県で不動産鑑定業務を経験する傍ら、相続税関連や固定資産税還付請求等の不動産関連の税務業務、ネット記事等の寄稿や講演等を行う。特技は12 年学んだエレクトーンで、平成29年の公認会計士東京会音楽祭では優勝を収めた。 令和3年8月には自身二冊目の著書「不動産評価のしくみがわかる本」(同文舘出版)を上梓。 令和5年春、不動産の売却や相続等の税金について解説した「図解でわかる 土地・建物の税金と評価」(日本実業出版社)を上梓。

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