補足今までならば年末の与党税制改正大綱が閣議決定されて年初の通常国会で予算審議となり、予算委で多少の波乱があったにせよ1ミリも動かずに成立するのが当然でした。しかし現状は少数与党です。「123万円」で国民民主が妥協するとは到底思えないし、そこに他野党が追随すれば予算修正どころか予算案否決まであり得るのです。 何とか臨時国会を乗り切ったせいか「年収の壁」に関して与党は「これまで 通り上手くいく」と思い込んではいないでしょうか。予算案は衆議院で否決されたら与党多数の参議院の議決に関わらず最終的に衆議院の議決が優先します。久々に可否を巡る迫真の攻防戦が年初からの予算委で期待できそうです。
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コメンテータープロフィール
十文字学園女子大学非常勤講師。毎日新聞記者などを経て現在、日本ニュース時事能力検定協会監事などを務める。近著に『政治のしくみがイチからわかる本』『国際関係の基本がイチから分かる本』(いずれも日本実業出版社刊)など。
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