補足『ホグワーツ・レガシー』はPS5やXbox Series X/Sの性能ありきのゲームで、スイッチ移植は絶対に不可能だと思われていました。それを少しゲームデザインを変えつつも元のゲーム体験をほぼそのままに再現したスタジオを、任天堂が買収を望むのは当然のことでしょう。 任天堂が予告したスイッチ後継機も、現行機より性能は上がるとして、携帯ゲーム機と据え置き機のハイブリッドを引き継ぐのであれば限界はあります。そこを上手く補いファーストパーティタイトルに相応しいものを作るには、優秀な人材はいくらいても足りないはず。 昔は独立したセカンドパーティの存在が許されていましたが、今や競合他社も買収戦略を推し進めている以上、任天堂も買収で囲い込む必要を感じたのでしょう。頼もしい子会社が得られたことで、スイッチ2(仮)専用ゲームも期待が持てそうです。
コメンテータープロフィール
京都大学法学部大学院修士課程卒。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。現在はGadget GateやGet Navi Web、TechnoEdgeで記事を執筆中。