見解一見すれば派手なクリーチャーも背景もなく非常に地味、実際にやってみないと面白さが分からない……というゲームが大ヒットを記録したのは、ネットの貢献が大きいのでしょう。特に本作は「初見でのサプライズ」が大きなウェイトを占めているのに、実況動画が売上にブレーキをかけなかったのは驚くべきことです。 実際にプレイしてみた印象は、「何も起きない」ただ歩いているだけの時間が一番怖いということ。舞台となる地下通路はいつもの日常そのもの、なのに異空間であり、プレイヤーが自分の脳内で沸き起こる妄想におびえるというゲーム体験はあまり例を見ません。「プレイ時間をデータで埋め尽くす」現代の主流とは真逆です。 ただし、映像作品でやった場合、「何も起きない」時間を延々続けるわけにはいかないでしょう。そこをどう「移植」するのか、楽しみに待ちたいところです。
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コメンテータープロフィール
京都大学法学部大学院修士課程卒。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。現在はGadget GateやGet Navi Web、TechnoEdgeで記事を執筆中。
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