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田中淳夫

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森林ジャーナリスト

報告

見解樹木がもっとも管理されているのは公園でも街路樹でも個人の庭でもなく、ゴルフ場だと聞いた。なぜなら枝振り一つの変化でゴルファーの成績が変わるからだ。芝生だけでなくコースに近いところに生える樹木も気をつかう。グリーンキーパーという専門職を抱えているのもそのためだ。彼らは日々コースをチェックして世話をしている。今回の倒木は不測の事態とは言え、担当者からすれば忸怩たる思いだろう。同時に、ゴルフ場の管理運営も、経費などの面から万全を尽くすのが厳しくなっているのかもしれないと想像してしまう。

コメンテータープロフィール

日本唯一にして日本一の森林ジャーナリスト。自然の象徴の「森林」から人間社会を眺めたら新たな視点を得られるのではないか、という思いで活動中。森林、林業、そして山村をメインフィールドにしつつ、農業・水産業など一次産業、自然科学(主に生物系)研究の現場を扱う。自然と人間の交わるところに真の社会が見えてくる。著書に『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』(築地書館)『絶望の林業』『虚構の森』(新泉社)『獣害列島』(イースト新書)など。Yahoo!ブックストアに『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』。最新刊は明治の社会を揺り動かした林業界の巨人土倉庄三郎を描いた『山林王』(新泉社)。

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