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竹内幹

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経済学者。一橋大学経済学研究科・准教授。

報告

見解日本の鉄道の運行精度は世界トップレベルでしょう。そんな日本の"Punctuality" パンクチュアリティ(時間に正確であること)も、昔からというわけではないようです。『遅刻の誕生』という本には、明治時代のふつうの日本人たちが、時刻通りに行動するという生活に全くなじみがなかったというエピソードがたくさんのっていますよ。工場の監督をまかされたお雇い外国人が、日本人が遅刻ばっかりで困るなどと書き残しています。  経済史で「勤勉革命」と呼ばれる、歴史の転換点があります。日本は、西欧のような産業革命ではなく、労働者が”勤勉”に働く革命を起こし、生産性を向上させたというのです。それが近代の礎となったと。昭和のパワハラ的マネジメントで支えられていた、滅私奉公で"勤勉"な労働規範。過労死の原因でもあり、持続可能ではありませんでした。  21世紀の労働規範を築くのは、どんなマネジメントなのでしょうね。

コメンテータープロフィール

竹内幹

経済学者。一橋大学経済学研究科・准教授。

1974年生まれ。一橋大学経済学部卒、ミシガン大学Ph.D.(経済学博士)。カリフォルニア工科大学研究員などを経て現職。専門は実験経済学と行動経済学。文部科学省学術調査官、法務省司法試験予備試験考査委員などもしました。1男1女の父。

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