これがトランプ前大統領の確定申告書だ 納税実績ゼロ
米国の下院歳入委員会(Ways and Means Committee)が、トランプ前大統領の納税申告書(2015年-2020年分)をさきほど公開した。委員会のウェブサイトからダウンロードできる。
在任期間の最終年度の2020年の納税額はゼロであった。2016年と2017年もほぼ同様で、課税所得はゼロとなっており、納税額はわずかに$750だけ。大層な資産家なのに。
歴代の大統領や大統領選候補者の多くは、慣習として納税申告書を公開している(それらは、たとえばここで一覧することもできる)。トランプは大富豪であるにもかかわらず、納税申告書を公開しなかったため批判がたえなかった。法の網の目をくぐって節税していることがばれるとイメージに傷がつくからだろう。やはり予想通りで、「MAKE AMERICA GREAT AGAIN (アメリカを再び偉大な国に)」という彼のキャンペーンが白々しく聞こえるような納税実績であった。2018年と2019年には数千万円相当の納税をしているのも、どうせ2020年の大統領選出馬を意識してのことだろうとも思えてくる。
1月6日の議会襲撃事件の立件に向けて、こうして、すこしずつ外堀がうまっているのだろうか。