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髙岡豊

髙岡豊

認証済み

中東の専門家(こぶた総合研究所代表)

報告

解説イラクの抵抗運動諸派ががアメリカ軍に対する抵抗運動の再開をほのめかすとされる声明を発表したとか、この声明はレバノン情勢と結びついていると解釈されるとかの情報や報道が出回っています。本当は誰も欲していない紛争の拡大を防止するために各方面が威嚇や牽制をしている状況と言えるでしょう。なお、本当にレバノンに加勢するためにヒト・モノ・カネなどの資源が移動する場合、その経路は当然シリアになるわけですから、資源を移動させる側もそれを邪魔する側もシリアを舞台に交戦することになるでしょう。つまり、事態をレバノンとかヒズボラ(ヒズブッラー)に局限した狭い視野で論じてはならないということです。

コメンテータープロフィール

髙岡豊

中東の専門家(こぶた総合研究所代表)

新潟県出身。早稲田大学教育学部 卒(1998年)、上智大学で博士号(地域研究)取得(2011年)。著書に『現代シリアの部族と政治・社会 : ユーフラテス河沿岸地域・ジャジーラ地域の部族の政治・社会的役割分析』三元社、『「イスラーム国」がわかる45のキーワード』明石書店、『「テロとの戦い」との闘い あるいはイスラーム過激派の変貌』東京外国語大学出版会、『シリア紛争と民兵』晃洋書房など。

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