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髙岡豊

髙岡豊

認証済み

中東の専門家(こぶた総合研究所代表)

報告

解説記事の通り、死海が干上がる最重要の理由は上流にあるティベリアス湖(ガリラヤ湖)から大量に取水してイスラエルで使ってしまっていることです。上流に位置するシリアもレバノンも、この水資源を利用することはできません。特に、レバノンは主要な水源地であるにもかかわらずイスラエルからの脅迫により水資源の利用ができません。この「ルール」はヒズブッラー(ヒズボラ)さえも変えることができません。また、中東諸国のほぼすべての課題ですが、多少の技術や効率的利用で補うことができないほど人口が急増し、それに伴い需要も急増していることも忘れてはなりません。

コメンテータープロフィール

髙岡豊

中東の専門家(こぶた総合研究所代表)

新潟県出身。早稲田大学教育学部 卒(1998年)、上智大学で博士号(地域研究)取得(2011年)。著書に『現代シリアの部族と政治・社会 : ユーフラテス河沿岸地域・ジャジーラ地域の部族の政治・社会的役割分析』三元社、『「イスラーム国」がわかる45のキーワード』明石書店、『「テロとの戦い」との闘い あるいはイスラーム過激派の変貌』東京外国語大学出版会、『シリア紛争と民兵』晃洋書房など。

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