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髙岡豊

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中東の専門家(こぶた総合研究所代表)

報告

見解この局面でレバノンに支援の手を差し伸べるのは、国際場裏での振る舞いとして大ファインプレーです。イスラエルに蹂躙される諸当事者を放って置いていいという主張は人倫にもとります。また、既に報じられていますが、レバノンにはまだ退避が済んでいない邦人が複数残っています。何度も指摘していますが、海外での邦人保護は「タダ」ではありません。邦人保護は、海外で本邦が「稼いで」、日本で暮らす皆を豊かにするのに必要不可欠な業務です。今般の紛争に関わる邦人の保護・退避に協力してくれる諸当事者に対し、本邦ができることは「お金を払う」しかありません。このお金を無駄、不合理、というならば、邦人保護に有効な他の手段を提起すべきです。本邦には、軍事作戦や諜報作戦で在外の同胞を救援する方法はないのです。

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  • 門倉貴史

    エコノミスト/経済評論家

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コメンテータープロフィール

髙岡豊

中東の専門家(こぶた総合研究所代表)

新潟県出身。早稲田大学教育学部 卒(1998年)、上智大学で博士号(地域研究)取得(2011年)。著書に『現代シリアの部族と政治・社会 : ユーフラテス河沿岸地域・ジャジーラ地域の部族の政治・社会的役割分析』三元社、『「イスラーム国」がわかる45のキーワード』明石書店、『「テロとの戦い」との闘い あるいはイスラーム過激派の変貌』東京外国語大学出版会、『シリア紛争と民兵』晃洋書房など。

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