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高野龍昭

高野龍昭認証済み

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東洋大学 福祉社会デザイン学部 教授/介護支援専門員

報告

解説記事で応じられている「前頭側頭葉変性症」などの認知症の効果的な治療法はまだ見つかっていません。しかし、進行を緩やかにする方法についてはエビデンスのあるものがいくつか示されており、そのひとつに「つながり」をもつことがあります。 青木修さんの妻•恭子さんの「家族会」設立などの一連の取り組みは、介護者家族だけでなく、認知症当事者の「つながり」をもたらす取り組みに他なりません。家族会にさまざまな専門職や関係者、地域住民が集い、つながりの輪が拡がっています。 このことは、地域内の他の認知症高齢者(若年者を含む)にとっても、極めて重要な「つながりの場」となっています。 こうした当事者やその家族による支え合いの取り組みは、「ピア•サポート」と呼ばれ、専門職による支援以上に効果が高いとされています。 青木さんご夫妻の取り組みの拡大を期待したいと思います。

コメンテータープロフィール

高野龍昭

東洋大学 福祉社会デザイン学部 教授/介護支援専門員

1964年・島根県生まれ。1986年から医療ソーシャルワーカーやケアマネジャーの実務を経験し、2005年から東洋大学で介護福祉士などの福祉専門職養成と高齢者福祉・介護保険制度・ケアマネジメントの研究を行う。社会福祉士・介護支援専門員。

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