Yahoo!ニュース

高野龍昭

高野龍昭認証済み

認証済み

東洋大学 福祉社会デザイン学部 教授/介護支援専門員

報告

見解聴覚障害者など障害をもつ人びとの就労機会は、障害者雇用促進法による法定雇用率の累次の見直しなどの法整備や、社会・事業主の理解拡大によって拡がっています。 しかし、多くの事業所では、障害者はバックヤードでの業務に就いている場合が多く、業務の第一線(接客や販売、対人サービス、製造など)で就労しているケースはまだ多くありません。障害者の社会参加・平等・機会均等という面からは、そうした形態は望ましいものでは言えないかも知れません。 しかし、記事で報じられている長野市の内田恵菜さんのケースは、世界的コーヒーチェーンの店舗で第一線に立つ業務に就いています。 言うまでもなく内田さん自身の前向きな姿勢がそれを可能にしているわけですが、それに加えて、事業所・同僚、そして顧客が彼女の社会参加を歓迎している姿勢が後押しをしています。 ひとりの障害者の好事例というだけでなく、事業所と地域の好事例と言えるでしょう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 佐多直厚

    コミュニケーションデザイナー

    見解明るく前向きにそしてそこにいるひとみんなで一緒に。素敵な挑戦です。気が付かない多様な人の存在ですが、…続きを読む

  • 岡部卓

    岡部卓認証済み

    認証済み

    新潟医療福祉大学教授・東京都立大学名誉教授

    補足記事では、聴覚に障がいのある当事者がこれまでのこと(幼少期、学生時代、求職活動、そして理解あるスタッ…続きを読む

コメンテータープロフィール

高野龍昭

東洋大学 福祉社会デザイン学部 教授/介護支援専門員

1964年・島根県生まれ。1986年から医療ソーシャルワーカーやケアマネジャーの実務を経験し、2005年から東洋大学で介護福祉士などの福祉専門職養成と高齢者福祉・介護保険制度・ケアマネジメントの研究を行う。社会福祉士・介護支援専門員。

高野龍昭の最近のコメント