見解自民党総裁選に伴い、高市候補が総裁に選ばれるのではないかという期待感から、円安・株高の方向に市場が動いていました。ところが、市場関係者の期待とは裏腹に石破候補が新総裁に選ばれました。新総裁が決まったタイミングが日本の株式市場が閉じた後であったため、株式指数の先行指標である日経平均先物が大きく値下がりし、為替は円高(円の価値が高まる)こととなりました。先物価格は特に土日の市場の動向を見る指標として機能しており、個人投資家が先物取引を行うために話題になっているわけではありません。海外の投資家を含めて、日本市場の時間外の値動きを確認することで、週明け月曜の株式市場の動き方を確認することができる指標です。なお、この値動きは総裁選前の状態に戻っただけと考えることもできそうです。
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コメンテータープロフィール
日本人が苦手なお金を裏も表も解説します。お金の情報は「誰がどんな立場から発信したのか見極める」ことが大切。寿FPコンサルティング、ライフデザインセンター代表。無料のFP相談・IFA相談マッチングサービスとして「ライフプランの窓口」「住もうよ!マイホーム」「アセマネさん」を運営。1978年生神奈川県藤沢市出身。慶応大学総合政策学部卒業後、金融関係のキャリアを経て有料FP相談を開始。東海大学では非常勤講師として実務家教員の立場から金融リテラシー向上の授業を担当。連載:会社四季報オンライン。著書:ダンナの遺産を子どもに相続させないで。メディア出演、メディア掲載多数。