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小林真一郎

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三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部 主席研究員

報告

解説先週末、自民党総裁選の結果をにらんで、景気刺激的な財政政策への思惑や低金利の長期化観測が急速に高まったことで、急速に円安が進み、日経平均株価は千円近く上昇しました。本日の動きは、総裁選の結果が市場の予想とは異なる結果となったことで、そうした期待感が剥落し、一転して円高・株安が進んだものです。金融市場の思惑による乱高下であり、堅調な米国株価や良好な企業業績から判断して、株価の下落は一時的な動きにとどまると考えられます。 もっとも、金融市場では、石破新総裁の下で、財政引き締め、金利上昇など景気抑制的な政策がとられるとの警戒感が高まっていることも確かです。石破新総裁は、岸田政権の経済政策を基本的には継承する考えを示していますが、検討が予定されている経済対策を含む2024年度の補正予算の内容や規模に注目が集まることになり、それが期待外れとのものとなれば、株価低迷が長引く可能性があります。

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コメンテータープロフィール

小林真一郎

三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部 主席研究員

1990年3月一橋大学社会学部卒、同年4月日本長期信用銀行(現新生銀行)入行。外資系資産運用会社勤務を経て1999年12月三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)入社。以来マクロ経済/金融調査を専門に担当し、現在は国内経済統括を担当。東京外国語大学非常勤講師(2003年度~2011年度)、参議院客員調査員(2005年9月~)。BSテレ東「日経プラス9」・日経CNBC「昼エクスプレス」レギュラーコメンテーター、NHK、民放テレビ各局への出演、日本経済新聞など有力紙、専門誌への寄稿多数。ESPフォーキャスト調査、2018年度/2020年度/2021年度優秀フォーキャスター。

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