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高橋浩祐

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米外交・安全保障専門オンライン誌「ディプロマット」東京特派員

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見解この共同通信の記事はYahooニュース向けに短くまとめられているが、オリジナル記事は「過去に中国軍の艦船が尖閣周辺領空の海自機に退去を警告した事例はあるが、日本政府関係者は、日常的に尖閣周辺に出現している海警局による退去警告は『初めてだ』と指摘した」と記している。 中国海警局の公船は1年365日のうち、悪天を除き、連日のごとく尖閣周辺を航行している。特に近年は機関砲搭載の1隻を含む4隻の航行が常態化している。このため、もはや日常的な出来事と化し、日本メディアが中国公船の尖閣接近をニュースとして取り上げる量も減ってきている。 これは結果として、国家の大事な主権問題である領土問題に対する日本社会の関心を低下させていくことにもなりかねない。第11管区海上保安本部職員は筆者の取材に対し、こうした事態を憂えていた。そして、これこそが尖閣の実効支配を徐々に狙う中国の「サラミ戦術」の狙いでもある。

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コメンテータープロフィール

高橋浩祐

米外交・安全保障専門オンライン誌「ディプロマット」東京特派員

英軍事週刊誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」前東京特派員。コリアタウンがある川崎市川崎区桜本の出身。令和元年度内閣府主催「世界青年の船」日本ナショナルリーダー。米ボルチモア市民栄誉賞受賞。ハフポスト日本版元編集長。元日経CNBCコメンテーター。1993年慶応大学経済学部卒、2004年米コロンビア大学大学院ジャーナリズムスクールとSIPA(国際公共政策大学院)を修了。朝日新聞やアジアタイムズ、ブルームバーグで記者を務める。NK NewsやNikkei Asia、Naval News、東洋経済、週刊文春、論座、英紙ガーディアン、シンガポール紙ストレーツ・タイムズ等に記事掲載。

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