見解中国軍の今回の6つの演習区域を見ると、台湾西側に設けた演習海域がかつてないほど台湾に接近し、軍事的威嚇を強めている。そして、今回を含め、直近3回の演習範囲は、中国軍がエネルギー資源に乏しい台湾を四方から全面封鎖できる能力や意図を改めて誇示している。今回、台湾周辺空域で確認された中国軍機の数も過去最多の延べ125機が確認された。 中国は今後も頼清徳氏の言動の中に台湾独立分離主義の「口実」を見いだし、台湾包囲のための軍事演習を増やすと見られる。孫子の兵法の「戦わずして勝つ」の教えのように台湾の実効支配領域を狭めていくだろう。 これに対し、頼氏は、強硬姿勢にはやる中国に口実も与えず、中国を利さないよう、したたかな計算の上、より抑制的に振る舞うことが必要になるかもしれない。このほうが中国の理不尽さを世界にアピールでき、日米など民主主義諸国中心の国際社会からの支援や協力も受けやすくなるはずだ。
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コメンテータープロフィール
英軍事週刊誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」前東京特派員。コリアタウンがある川崎市川崎区桜本の出身。令和元年度内閣府主催「世界青年の船」日本ナショナルリーダー。米ボルチモア市民栄誉賞受賞。ハフポスト日本版元編集長。元日経CNBCコメンテーター。1993年慶応大学経済学部卒、2004年米コロンビア大学大学院ジャーナリズムスクールとSIPA(国際公共政策大学院)を修了。朝日新聞やアジアタイムズ、ブルームバーグで記者を務める。NK NewsやNikkei Asia、Naval News、東洋経済、週刊文春、論座、英紙ガーディアン、シンガポール紙ストレーツ・タイムズ等に記事掲載。
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