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高橋浩祐

高橋浩祐

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米外交・安全保障専門オンライン誌「ディプロマット」東京特派員

報告

見解大局的に、この時期に日中首脳会談を開催する意義は2つあるとみています。1つ目は6日の中国とオーストラリア首脳による貿易正常化もそうですが、バイデン米大統領も習近平氏とディール(取引)をし、一気に関係改善に向かう可能性はあります。今のところ、対中国を念頭に米国は日本を必要としていますが、ニクソンショックのように梯子を外される可能性は少なからずあります。特に米次期政権が自国第一主義のトランプ政権になれば予測が不可能。日本は何があってもいいように中国とのパイプは維持しておきたいもの。 2つ目は、権力集中の習近平氏の周囲はイエスマンで固められ、都合の悪い情報がなかなか入っていないとみられています。日中のトップ同士が直接意思疎通し、言いたいことを言い合い、緊張高まる台湾海峡や東シナ海などでの偶発的な衝突回避に向けて、対話を継続してほしいものです。抑止力一辺倒では対立から衝突へと発展しかねません。

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コメンテータープロフィール

高橋浩祐

米外交・安全保障専門オンライン誌「ディプロマット」東京特派員

英軍事週刊誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」前東京特派員。コリアタウンがある川崎市川崎区桜本の出身。令和元年度内閣府主催「世界青年の船」日本ナショナルリーダー。米ボルチモア市民栄誉賞受賞。ハフポスト日本版元編集長。元日経CNBCコメンテーター。1993年慶応大学経済学部卒、2004年米コロンビア大学大学院ジャーナリズムスクールとSIPA(国際公共政策大学院)を修了。朝日新聞やアジアタイムズ、ブルームバーグで記者を務める。NK NewsやNikkei Asia、Naval News、東洋経済、週刊文春、論座、英紙ガーディアン、シンガポール紙ストレーツ・タイムズ等に記事掲載。

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